オンライン決済システム導入

オンライン決済サービスの導入は、顧客にも企業にも多くの利点を提供し、ビジネス拡大において欠かせない要素です。

この記事では、オンライン決済サービスを導入することによるメリットや選び方のポイントを解説します。さらに、おすすめのオンライン決済サービスや決済代行サービスも取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

オンライン決済サービスとは、インターネットを活用して金銭の支払い、受け取りを行う仕組みのことです。特に、ネットショッピングやデジタルコンテンツの購入に頻繁に利用されています。

オンライン決済はたくさんの種類がありますが、下記の主な種類を紹介します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済とは、クレジットカードを使った後払い式の決済方法です。オンライン決済の​中で​一番​よく​利用されています。

国内だけでなく海外でも一般的な決済方法であるため、海外の顧客を持つ事業様にもおすすめです。

ECサイトなどでユーザーがカード情報を登録したら2回目から登録しなくても利用できます。

クレジットカード決済は、お客さまが利用した代金をカード会社が一時的に立て替え、店舗に支払う仕組みです。その後、お客さまは毎月指定された日付に、口座振替を通じてカード会社に立て替え分を支払います。また、カード会社が店舗に代金を支払う際には、決済手数料が差し引かれる点にご注意ください。

オンライン銀行決済

オンライン銀行決済とは、お客さまが自身の銀行口座から直接支払いを行う決済方法です。クレジットカードを使わずに、インターネットバンキングや銀行アプリを通じて即時に支払いが完了するため、安心して利用できる点が特徴です。

この決済方法は、事前にカード情報を登録する必要がないため、情報漏えいのリスクを抑えることができ、安全性が高いと言えます。また、支払いが即時に完了するため、店舗やサービス提供者側でも迅速に取引の確認が可能です。

オンラインショッピングや各種サービスの支払いだけでなく、定期的な料金の引き落としや個人間送金にも対応しており、多くの場面で活用されています。利便性と安心感を兼ね備えた決済手段として、多くのお客さまに選ばれています。

キャリア決済

携帯電話の大手通信事業者が提供する決済サービスで、携帯料金と一緒に利用代金を支払う方法です。利用者は携帯電話のIDとパスワードを入力するだけで簡単に支払いを完了でき、月々の携帯料金とまとめて後払いする仕組みになっています。さらに、利用者の年齢に応じて利用限度額が設定されているため、使いすぎの心配が少なく、特に若年層にとって利用しやすい決済方法と言えます。

ID決済

ID決済は、大手ECサイトやキャッシュレス決済サービスに登録された支払い情報を利用して行う決済方法です。お客さまは購入時に、連携するサービスのIDとパスワードを入力して認証を行い、スムーズに支払いを完了させることができます。支払いは、登録済みのクレジットカードやチャージ済みの残高から引き落とされます。また、連携サービスで貯まったポイントがある場合は、それを使って代金を支払うことも可能です。

電子マネー決済

電子マネー決済は、デジタル化されたお金を使って支払いを行う方法です。クレジットカードを持てない学生なども手軽に利用できるため、カードを所有していない層の取り込みが期待できます。特に非接触型ICカードを使用する場合は、専用端末にカードをかざすだけで決済が完了するため、会計時間を大幅に短縮できるという利点があります。

利便性が高い

オンライン決済を導入することで得られるメリットのひとつは、お客さまの利便性が大きく向上する点です。インターネット取引でオンライン決済が利用できない場合、お客さまは振り込みでの支払いを選択せざるを得ません。しかし、振り込みは手間がかかる上、時間帯によっては店舗への入金確認が遅れ、それが原因で商品の配送が遅れる可能性もあります。

オンライン決済を導入することで、お客さまは注文と同時にスムーズに支払いを完了でき、迅速な取引が可能になります。また、オンライン決済では支払い履歴が記録されるため、お客さまは自身の支出を簡単に管理できるという利点もあります。このように、オンライン決済の導入はお客さまの利便性を高め、満足度向上につながります。

売上増加につながる

オンライン決済を導入することは、売上の増加にもつながる重要なメリットです。ECサイトを訪れたお客さまが、希望するログイン機能や決済方法が利用できない場合、購入を断念してしまうことがあります。オンライン決済を導入することで、ログインや決済手続きが簡単になり、お客さまの離脱率を低減させることが期待されます。

さらに、オンライン決済では、お客さまのクレジットカード情報や支払い情報を登録できるため、定期購入やサブスクリプションサービスの継続課金がスムーズに行え、安定した収益確保が可能になります。また、オンライン決済で蓄積された売上データは、マーケティングや販売戦略の立案に活用できるため、効果的な事業展開を支援します。

運営負担の軽減と業務プロセスの効率化

個人で事業を運営する場合、限られた人手で効率的に業務を進めることが非常に重要です。しかし、複数の決済手段を導入すると、その分運営面での負担が増えてしまいます。

オンライン決済に決済代行サービスを利用すれば、すべての入金を一括で管理できるため、売上集計や会計処理を効率化できます。この一元化された管理システムにより、運営業務の負担が軽減されるのはもちろん、請求書作成や定期課金機能があるサービスを活用すれば、請求書の支払い状況をリアルタイムで確認することも可能です。

さらに、月額会費や年会費といった定期的な料金の支払いを自動化することで、入金状況を常に追跡でき、運営全体の効率性を大幅に向上させることが期待できます。

オンライン決済代行サービスは30種類以上存在しますが、選択の際に重要なポイントを押さえておくことで、自社のニーズに最適なサービスを見つけることが可能です。以下に、オンライン決済代行サービスを選ぶ際の主なポイントを挙げます。

対応決済サービス

サブスクリプションサービスを成功させるには、取り扱う商材や顧客のニーズに適した決済方法を選ぶことが非常に重要です。

たとえば、若年層をターゲットにした動画配信サービスやアプリなどでは、クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済、電子マネー決済が適しています。一方、中高年層向けの教育サービスや特定の商品では、銀行振り込みや代金引換といった決済方法がより選ばれる傾向があります。

そのため、自社の商材や顧客層にマッチした決済方法が、導入予定の決済代行サービスに含まれているかをしっかり確認しましょう。また、サービスの内容や利用条件を比較検討して、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。

料金プランや手数料

決済代行サービスの利用料金や手数料は、サービスを選ぶ際の重要な要素です。提供する事業者によって料金体系は異なるため、自社のビジネスモデルに適したプランを選ぶことが求められます。

例えば、売上高に応じて手数料が変動する従量課金型や、毎月一定額の固定料金で利用できる月額制のサービスなどがあります。また、初期導入費用、月額基本料金、取引ごとの手数料など、発生するコストもさまざまです。

これらの料金体系を十分に把握し、自社の収益性を高める最適なサービスを選択することが重要です。

入金サイクル

入金サイクルは、企業がキャッシュフローを効率的に管理するために欠かせない要素です。決済代行サービスによっては、日次や月次で入金対応が可能なものもあります。

自社のビジネスサイクルに適した入金頻度を提供するサービスを選ぶことで、資金運用が円滑に進み、事業の安定性が向上します。また、急な資金需要に対応するため、緊急時に迅速な入金が可能なサービスを利用することも一つの選択肢です。

業規模や運営スタイル、資金の流れに応じて、適切な入金サイクルを提供するサービスを比較検討し、選択することが重要です。

Stripe

Stripeは、アメリカのStripe社が提供する決済代行サービスです。手数料の安さと導入の簡便さが特徴で、現在では世界120カ国以上の数百万の企業で利用されています。日本では2016年にサービスが開始され、比較的新しい存在ながら、特にECサイトを中心に多くの企業に採用されています。また、頻繁な機能追加やシステム改善が行われ、企業やユーザーがより快適にサービスを利用できるよう工夫されています。さらに、決済画面への遷移が不要な仕組みのため、カートの放棄率を低減し、コンバージョン率の向上も期待できます。

Paypal

PayPalは、オンラインでの支払い、送金、受け取りを簡単かつ安全に行うための決済サービスです。1998年に設立され、現在では世界中の200以上の国と地域で利用されています。ユーザーはクレジットカードや銀行口座をPayPalアカウントにリンクさせることで、オンラインショッピングや送金を迅速に行えるようになります。個人間の送金だけでなく、企業やフリーランスの支払い管理にも幅広く活用されています。

PayPalの最大の特徴は、その高度なセキュリティ対策です。取引時にクレジットカード情報や銀行口座情報を直接提供する必要がなく、PayPalを介して匿名性を保ちながら取引を行えます。また、不正取引が発生した場合には、購入保護プログラムによって利用者をサポートする仕組みも整っています。

 

Pay.jp

PAY.JPは、PAY株式会社が提供するオンライン決済サービスで、シンプルなAPIを利用してウェブサイトやアプリにクレジットカード決済機能を容易に導入できます。Visa、Mastercard、JCB、American Expressなど主要なブランドに対応しており、定期課金やプラットフォーム決済も可能です。

料金プランは初期費用・月額無料のベーシックプランと、月額料金が発生するプロプランがあり、ビジネス規模やニーズに応じて選択できます。また、セキュリティ面でも国際基準に準拠しており、カード情報を扱うことなく安全に決済機能を利用できます。

迅速な導入が可能で、最短2~3営業日で審査が完了するため、EコマースやSaaS、寄付サイトなど多様な業種で利用されています。

GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイは、決済代行サービス業界でトップクラスの実績を誇る最大手企業です。幅広い決済手段に対応しており、これまでに導入店舗数は7万店を超える規模となっています。長年の経験を活かし、各企業のニーズや要望に合わせた最適なサービスプランを提案してくれる点が特徴です。

また、年中無休のコールセンターを運営し、高いレベルのセキュリティ対策を提供するなど、ユーザーが安心して利用できる環境が整っています。さらに、売上向上や海外市場への進出支援など、幅広いサポートも提供しており、多彩なサービス内容が多くのユーザーから支持されています。

弊社は、これまでに多くの決済サービスを取り扱ってきた実績があり、さまざまな業種やニーズに応じた導入支援を行ってまいりました。決済サービスの選定や導入に関するご不明点やご相談などがございましたら、専門スタッフが丁寧に対応させていただきます。お客様のビジネスに最適なソリューションをご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。